今般政府から提案される新型インフル特措法及び感染症法改正案の問題点を『新型インフル特措法改正等を読み解く3つのポイント』と題してまとめました。
ポイントは
①「平時」と「有事=緊急事態」の“間”にグレーゾーンとして新設する「予防的措置」によってなし崩し的に緊急事態と同じ(かそれより悪質な)状態を政府が自由に作れること
②補償が政府に裁量がある政策補償(=“施し”)であって我々の請求権とはなっていないこと
③自宅・宿泊療養や調査に応じない場合の入院勧告や罰則の適用が、医療のひっ迫を逆に悪化させること
さらに、メタ・レベルの話として、今回の改正をすると、人権や自由があたりまえの「平時」と、緊急事態のような「有事」の境界線が溶解します。緊急事態が緊急事態ではなくなるのです。
近代立憲民主主義社会にとっては、この平時と有事の境界線を厳に死守することは、すなわち自由や法の支配を死守することなのです。
ここが「空気」で流される今の雰囲気は、日本のハリボテ立憲民主主義の脆弱さを痛感せざるを得ません。
18日から国会が始まりますが、是非この視点を広めていきたいと思います!野党やマスコミや市民運動家は頼れません、我々で拡散して、闘っていきましょう。
#あいまいな日本の緊急事態と闘う